こんにちは、葵です。

前回の記事では、ビタミン類が「酸化防止剤」などの役割を兼ねているという意外な裏側をお伝えしました。

でも、食品のラベルを見ていると、ビタミン以外にも聞き慣れないカタカナが並んでいることがありますよね。

「鉄分、アミノ酸、カルシウム……これって体に負担はないの?」

と、化学物質過敏症(MCS)を抱える方なら一度は立ち止まってしまうはず。

今回は、ビタミン以外の「栄養強化剤」の中から、特によく見かける成分の正体を紐解いていきましょう。

今回の執筆にあたっての参考書籍

この記事の内容は、食品添加物のスペシャリストである渡辺雄二さんの著書を参考に構成しています。

  • 渡辺雄二 著:『「食べてはいけない」「食べてもいい」添加物』

この記事を読むとわかること
  • 鉄分やアミノ酸(アルギニンなど)が添加される「本当の理由」
  • イノシトールやヘスペリジンといった「植物由来成分」の安全性
  • 貝や卵殻など「カルシウム類」の違いと、気になる「焼成」の正体

栄養強化剤も、基本的には「もともと自然界にあるもの」や「体の構成成分」を再現・抽出したもので、安全性は非常に高いです。 「焼成カルシウム」のように少し専門的な名前もありますが、その性質を正しく知れば、過剰に怖がる必要はありません。広告のイメージに惑わされず、サポーターとして冷静に見守るのが賢い付き合い方です。

▼食べても大丈夫な添加物のリスト▼

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「鉄(ミネラル)」:体に不可欠な守り神

貧血対策として、シリアルや乳飲料にプラスされている「鉄分」。

  • 役割: 赤血球のヘモグロビンを作るために欠かせないミネラルです。
  • 安全性: 一度に大量に摂りすぎない限り、基本的には安全です。鉄そのものは金属っぽい味がするため、おいしく食べられるように加工されています。

「アルギニン」:エナジードリンクの定番

ドリンク剤やゼリー飲料によく入っている「アルギニン」。

  • 正体: タンパク質を分解したり、糖質を発酵させたりして得られる「アミノ酸」の一種。私たちの体を作る成分そのものです。
  • 注意点: 「パワーの元」として宣伝されますが、食品に含まれる量で劇的に元気が出るというデータは意外と少なめ。過度な期待より「アミノ酸補給」と捉えるのが正解です。

カルシウム類:由来と「焼成」のひみつ

骨を強くするカルシウム。ラベルには「貝」「卵殻」「乳酸」などの名前が並びます。

  • 貝カルシウム・卵殻カルシウム: 貝殻や卵の殻を粉砕したもの。天然由来のエコな成分です。
  • 乳酸カルシウム: 糖分を乳酸菌で発酵させたもの。水に溶けやすく、乳アレルギーの方でも基本的には大丈夫です。(※心配な方は主治医に相談してくださいね)
  • 「焼成Ca」って?: 1,000℃以上の高温で焼いたものです。強アルカリ性になりますが、食品に含まれる量は微量で中和されているため、胃腸を荒らす心配はまずありません。殺菌や食感維持の助けにもなっています。

植物の力を借りる:イノシトールとヘスペリジン

  • イノシトール: サトウダイコンや米ぬか由来。脂質の流れを整えます。
  • ヘスペリジン: 柑橘類の皮や種から抽出。巡りを助けるポリフェノールの一種です。

おわりに

2回にわたってお届けした「栄養強化剤」のお話。

「添加物」という名前がつくと身構えてしまいますが、「栄養強化剤」の多くは「不足しがちな栄養を補う」、あるいは「自然のパワーを効率よく活用する」ためのものです。

正体を知ることで、裏面のラベルを「見張る」のではなく、自分の体を守るための「対話」としてチェックしていきたいですね。

  1. 鉄・アルギニン: 体を作る大切な成分。過剰摂取に気をつければ安心。
  2. カルシウム類: 由来は天然のものが多い。焼成も微量なら問題ない。
  3. 賢い付き合い方: 宣伝のイメージと、実際の成分を切り離して冷静に見極めよう。

▼食べても大丈夫な添加物のリスト▼

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