こんにちは、夫の静(しず)です。

妻の葵が化学物質過敏症(以下、MCS)を発症してから、私たちは「葵が安心して深呼吸できる安息の地」を求めて、移住の計画を本格的に進めています。

これまでのブログでも、風の抜け道や周辺の工場など、「MCS当事者にとって住みやすい条件」を洗い出して候補地を探している様子をお伝えしてきました。

「家族の希望はまったく反映されていないのでは……?」

そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、答えは「NO」です。

わが家の移住計画は、葵を守る条件を主軸に置きつつも、夫である私の希望も含めて、二人で何度も話し合いを重ねて進めています。

どちらか一方だけが我慢を強いられる移住は、いつか必ず心や生活が破綻してしまうからです。

今回は、私が新天地に求めている移住条件と、夫婦で納得できる着地点の見つけ方を共有したいと思います。

移住に悩むあなたとご家族のヒントになれば幸いです。

この記事を読むとわかる事
  • 移住にあたり、夫側の希望も無視してはいけない理由
  • 転職を見据えた、新天地に求める3大条件
  • どちらか一方を自己犠牲にしない、夫婦で後悔しない移住先選び

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1. 静の「住」へのこだわりは?漠然とした思いを言語化してみた

正直にお話しすると、元々の私は住む場所に対して「ここに絶対に住みたい!」という強いこだわりを持っていたわけではありませんでした。

独身時代は、「まあ、ある程度通勤しやすくて、普通に暮らせればどこでもいいかな」と漠然と考えていました。

そんな私でしたが、話し合いの中で葵から「移住先はどんな場所に住みたい? 」と問いかけられました。

そこで、自分自身のこれまでの働き方や日々のストレス、そしてこれから未来を見つめ直し、「自分が心穏やかに暮らすための条件」を丁寧に洗い出してみました。

2. 静が移住の際に求める「3つの条件」

私が考えた条件は決して贅沢なものではなく、「生活の基盤を安定させ、心身の消耗を防ぐための現実的な条件」でした。

① 就職のしやすさ・働きやすさ・安定した収入

何よりもまず一番に思い浮かぶのは、生活を成立させるために必要不可欠な「仕事」の条件です。

  • 就職のしやすさ:
    新天地で、40歳の自分を受け入れてくれる求人がしっかり存在するか。現在取得に向けて勉強している「第一種衛生管理者」などの資格を活かせる所があるか。

  • 働きやすさ(通勤環境):
    自宅から無理のない通勤圏内に職場があるか。過酷な満員電車や長距離運転による二次被曝・疲労を避けられるか。

  • 収入と家計のゆとり:
    夫婦二人が安心して暮らせるだけでなく、万が一の医療費や将来への蓄えをコツコツ積み立てられるか。そして、たまには二人でお出かけや趣味、美味しいご飯を楽しむための資金を確保できるか。

定住するにあたり、「無理なく、健康的に、長く勤め続けられる職場環境があるか」は、妥協できない第一条件です。

② 心をすり減らさない「静かな場所」

二つ目は、住まいの周辺が「静かな場所かどうか」です。

現在、私は交代勤務をしていることもあり、睡眠や休息を邪魔する「音のストレス」の大きさを痛感しています。

  • 近隣住民の生活騒音トラブルがないか
  • 夜中に爆音をかき鳴らすバイクや車、抜け道となる幹線道路が近くにないか

人工的な騒音や生活音に苛まれることなく、「自然の環境音」が聞こえてくるような、穏やかな環境を求めています。

③ 住む人のモラルが感じられる「綺麗な街」

三つ目は、家の中だけでなく「街全体がきれいに保たれているか」です。

自分たちが住む物件自体の清潔さはもちろんですが、一歩外に出たときの道路や公園に、ゴミの散乱やタバコの吸い殻がポイ捨てされていないこと。

街が綺麗に管理されているということは、そこに暮らす人々のモラルや地域の防犯意識が高いという何よりの証明です。

タバコ臭やゴミの異臭は、MCSの葵にとっても命取りになります。

誰もが街を大切にし、ルールを守って暮らしている清潔なコミュニティに身を置きたいと考えています。

まとめ:支える側の条件も整ってこそ、移住は成功する

妻のMCSをきっかけに始まった、私たちの移住計画。

「パートナーが病気だから、健康な自分はすべてを我慢しなければならない」

もし私が自分の希望を押し殺していたら、移住先で仕事に苦しんだり、生活の不満が溜まったときに、いつか葵に対して無意識のトゲを向けてしまっていたかもしれません。

大切な人の病状を最優先にするのは当然のことです。

しかし、だからといって「あなた」の人生や居心地をゼロにしていい理由にはなりません。

支える側の心と体がすり減って倒れてしまったら、家族全員の生活が立ち行かなくなってしまいます。

葵が健やかに息ができるきれいな空気と、私が安心して働き、静かに安らげる暮らし。

どちらも諦めずに、私たちはこれからも二人三脚で、納得のいく理想の居場所を探し続けていきます!

明日も二人の笑顔の未来のために、一歩ずつ準備を進めていきます!

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