【夫目線】化学物質過敏症と移住|安息の地を求めて瀬戸内へ、私たちの土地探し【実体験】
今の場所では、妻はもう限界かもしれないな……
こんにちは、夫の静(しず)です。
これまで、徹底した掃除や家の中に化学物質を持ち込まないルーティンなど、私たちができる「防御」はすべてやり尽くしてきました。
しかし、どれだけ家の中をクリーンに保っても、一歩外へ出れば目に見えない「空気の壁」が立ちはだかります。
近隣から漂う柔軟剤、すれ違う人の香水やタバコの煙、絶え間ない排気ガス。
今回は、私たち夫婦が「本当の意味で深呼吸ができる場所」を求めて動き出した、移住計画の全貌をお話しします。
- 「住み慣れた土地」を捨ててまで移住を決意した理由
- なぜ移住先として「瀬戸内海沿岸」が有力なのか
- 我が家が重視する「9つの条件」と「現地チェックリスト」
この記事の結論
どれだけ家の中で防御を固めても、外の空気まではコントロールできません。私たち夫婦がたどり着いた結論は、「耐え忍ぶ生活」から「深呼吸できる環境」へ自ら動くことでした。
▼私たちが「移住」という選択肢に気づいたきっかけはこちらの記事に記載しています▼
なぜ、私たちは「住み慣れた土地」を離れるのか
移住は、仕事や人間関係をリセットする大きな決断です。
それでも、私たちが動くのには切実な理由があります。
現在住んでいる土地は妻にとって厳しい環境
今の家は、私の通勤負担を減らすために選びました。
かつて車で1時間以上かけていた通勤が、今は自転車圏内。
私にとっては「便利な立地」でした。
しかし、そこは工業団地に隣接するエリア。
ベランダ越しに漂う強烈な柔軟剤の香りや、止まることのない大型車の排気ガスが、妻の体力を削り続けていました。
私の「利便性」が、妻の「生存環境」を脅かしていたのです。
香川で出会った「希望の光」
転機は、以前訪れた香川県での出来事でした。
そこで見た光景が、私の心を動かしました。
すごい、息が吸える……
そう言って、妻は普段片時も手放せなかったマスクを外したのです。
環境が変わるだけで、これほどまでに表情が明るくなり、呼吸が深くなるのか。
私は「今の環境に留まることは、妻の寿命を削っているのと同じだ」と強く実感しました。
香川県に赴いたときに気づいた「希望の光」についてこちらで綴っています
私たちの候補地:なぜ「瀬戸内海沿岸」なのか
私たちが安息の地として目をつけたのは、瀬戸内海沿岸地域です。
ここには、MCSにとって非常に有利な条件が揃っています。
- 風の流れ: 海風と山風が交互に吹き、匂いや化学物質が滞留しにくい。
- 晴れの国: 晴天率が高く湿度が比較的安定しているため、天敵であるカビのリスクを抑えられる。
- 地形の利: 都市部の利便性を確保しつつ、環境の良い場所を見つけやすい。
具体的な検討エリア
現在は以下の5県を軸に、徹底的なリサーチを進めています。
- 兵庫県:淡路島などの海風が抜ける自然と、都市の利便性が絶妙。
- 岡山県: 晴れの国として知られ、災害リスクが比較的低い。
- 広島県: 瀬戸内の島々や山間部など、選択肢の幅が広い。
- 香川県: 実際に訪れて手応えを感じた、移住計画の原点。
- 愛媛県: 穏やかな気候と、自然豊かな環境が魅力。
移住までのタイムリミット
焦りは禁物ですが、目標は明確です。
私の仕事の整理や物件の精査等、そして妻の体調を最優先に考え、2027年12月までの移住完了を目指して動いています。
移住先選定の条件と「絶対外せない」チェックリスト
MCSの移住は、通常の不動産選びの常識が通用しません。
私たちは「命を守る場所」を探すために、以下の条件を設けています。
我が家の優先順位付き移住条件
私たちが土地を選ぶ際に重視しているのは、以下の順序です。
- 香害の回避:すれ違う人の香水やタバコ等のリスクをみます。
- 野良猫の少なさ:忌避剤や糞尿被害、妻のアレルギーの回避です。
- 自然災害のリスク低減:避難所生活はMCSにとって死活問題であるため。
- 就職のしやすさ:移住後の生活の安定性に直結します。
- 交通マナー:車移動が基本なので交通マナーは重要です。
- 地域住人マナー:路上喫煙やポイ捨てなど、街の様子からうかがい知れます。
- マンション5階以上:地表の化学物質の影響を最小限に。防犯上でも大事です。
- 都心から付かず離れず:緊急医療の他にも、メリハリのある生活には欠かせません。
- 虫が少ない:殺虫剤、忌避剤の影響を減らすため。あと単純に虫が苦手です。
実際に候補地を歩く際の「チェックリスト」
ネットの情報はあくまで参考。最後は自分たちの「鼻」と「目」で確かめます。
| カテゴリ | チェック内容 | 確認方法 |
| 住環境 | 町の匂い(化学物質)、息がしやすいか | 散歩をしながら確認 |
| 農業 | 農薬散布が必要な果樹園や田畑はないか | 地形と作物をチェック |
| 交通 | 交通量、排気ガスのチェック | 幹線道路との距離 |
| 行政・医療 | 医療施設の分布や市役所のチェック | 歩きながらチェックし、市役所での聞き取り |
| 商業施設 | 商業施設の分布や現地の物価の調査 | 歩きながらチェックし、実際に入店する |
まとめ:安息の地は、自分たちの手で見つける
移住は、人生をかけた大きな冒険です。
でも、妻が「ここなら生きていける」と確信できる場所を見つけたとき、私たちの本当の「健康な生活」が始まると信じています。
化学物質過敏症であっても、今の環境でただ耐え続ける必要はありません。
一歩ずつ、空気がきれいな場所へ。
私たちの旅はまだ始まったばかりです。
もし同じように移住を検討されている方がいれば、ぜひ情報交換をしましょう。皆さんの「ここが良かった!」という声も、大きな力になります。
▼調査の旅について、葵が一足先にレビューしています▼
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