こんにちは、葵です。

これまでの記事では、植物や微生物の力を借りた「天然由来」の増粘剤をご紹介してきました。

でも、ラベルをじっと見ていると、少し化学的な響きのする名前を見かけることはありませんか?

「アルギン酸ナトリウム」

「メチルセルロース」……。

これらは「指定添加物(合成)」に分類される糊料(こりょう)です。

「合成ってことは、不自然なものなの?」

「体に溜まったりしないかな?」

今回は、そんな疑問に応えるべく、これら4つの成分の正体を詳しく紐解いていきます。

この記事を読むとわかること
  • 「合成」に分類される糊料の、意外な「原料」
  • 海藻や牛乳、樹木……実は身近なものから生まれているという事実
  • なぜ「天然」ではなく「合成」として扱われているのか

「合成」と表示される糊料の多くは、海藻や樹木、牛乳といった自然界の素材をベースに、化学的な工程を加えて性質を安定させたものです。 ゼロから作られた不気味な物質ではなく、「自然の素材をより使いやすく進化させたもの」と捉えると、少し見え方が変わってくるかもしれません。

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海藻から生まれた「アルギン酸ナトリウム」

  • 正体: 昆布やわかめなどの海藻に含まれる「ぬめり成分」を抽出して作られます。天然のぬめり成分に「ナトリウム」を結合させて、水に溶けやすく加工しているため、分類上は合成になります。
  • 使われ方: アイスクリームを滑らかにしたり、ドレッシングの質感を整えたりするのに使われます。
  • 注意点:ナトリウムを摂る事になるので、高血圧の方は、少し注意が必要かもしれません。

牛乳のタンパク質「カゼイン」

  • 正体: 牛乳に含まれる主要なタンパク質です。
  • 特徴: 栄養補給として使われるほか、水と油を混ざりやすくする(乳化)助けもしてくれます。
  • 注意点: 原料が牛乳なので、乳アレルギーの方はチェックが必要な成分です。

木の成分を進化させた「セルロース系」

「メチルセルロース」や「カルボキシメチルセルロース(Ca/Na)」は、樹木の成分であるセルロースが原料です。

  • 正体: 植物の細胞壁(食物繊維)に、特定の化学物質を反応させて作られます。
  • メリット: 天然のセルロースよりも水に溶けやすく、とろみの安定性が非常に高いのが特徴です。
  • 安全性: 体内には吸収されず、そのまま排出される食物繊維としての性質を持っています。

💡 葵と静の「ここがチェックポイント!」

「合成」って書いてあっても、元を辿れば海藻や木なんだね。

それなら少し安心できるかも

そうだね。純粋な化学物質というよりは、「自然の素材を、工場で使いやすくアレンジしたもの」という感じかな。ただ、加工の工程が気になる人は、よりシンプルな天然由来のものを選んでいくのも一つの方法だね。

おわりに

「合成」という言葉の響きだけで避けてしまうのは、少しもったいないかもしれません。

その正体が、実は海藻だったり木だったりと知ることで、ラベルを見た時の心の「ざわざわ」が少し軽くなるのではないでしょうか。

大切なのは、名前を怖がることではなく、「それが何からできていて、自分の体がどう反応するか」を冷静に見極めること

これからも、自分にとって心地よい選択を続けていきましょう。

  1. 原料は自然のもの: 海藻、木、牛乳など、ベースは身近な素材。
  2. 合成の理由: 「水に溶けやすくする」「品質を安定させる」ために、少し手を加えている。
  3. 排出されるもの: セルロース系などは吸収されずに出ていくため、過剰な心配はいりません。

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