こんにちは、夫の静(しず)です。

化学物質過敏症(MCS)の妻との「安息の地」を探すため、私たちは移住計画を始動しました。

しかし、新しい土地を探す前に、まずは「今自分たちが立っている場所」を正しく知る必要があります

そこで今回は、私たちが現在暮らしている「福岡県北九州市東部」エリアをレビューします。

以前の記事で挙げた「我が家の9つの移住条件」をベースに、実際に日々を過ごして感じる住みやすさを、☆5段階評価形式でシビアに採点していきます。

ここを基準(ベンチマーク)として、今後の候補地選びを進めていくつもりです。

この記事を読むとわかる事
  • 工業団地エリア「北九州市東部」におけるMCSのリアルな生活環境
  • 働きやすさと「香害・空気環境」の表裏一体の現実
  • なぜ我が家がこの土地を離れ、瀬戸内への移住を決意したのか

この記事の結論

就職環境と自然災害の少なさはピカイチ。しかし、香害・マナー・虫の多さはMCSにとってあまりに過酷であり、ここで一生を過ごすのは限界があると感じています。

▼私たちが移住を決意した理由と9つの条件はこちら▼

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福岡県北九州市東部|総合評価:★★☆☆☆(星2つ)

私の職場(自動車工場)へのアクセスを最優先して選んだこの地域。

生活の基盤としては成り立っていますが、妻の健康維持という観点から見ると、非常に厳しい現実が突きつけられています。

1. 化学物質(香害)の度合い

評価:★☆☆☆☆(星1つ)

街を歩けば、歩きタバコや強烈な香水をまとう人にほぼ確実に遭遇します。

地域の商業施設やスーパーに入っても、洗剤コーナーはもちろん、空間全体に柔軟剤や芳香剤の香料が漂っていることが日常茶飯事です。

唯一の救いは、誰もいない「本当の海沿いの道」に出たときだけ

そこでは妻もマスクなしで呼吸ができるため、絶望のゼロではなく「星1」としています。

2. 野良猫(地域猫)の管理

評価:☆☆☆☆☆(星0)

このエリアでは、とにかく頻繁に野良猫を見かけます。

お気に入りの縄張りがあるのか、敷地内や車の下に潜んでいることも珍しくありません。

近隣で無責任にエサを与えられている様子も見受けられ、それに伴う糞尿被害や、猫アレルギーを持つ妻へのリスクなど……。

さらにはノミ・ダニ対策としての近隣の化学物質使用など、我が家にとっては頭の痛い問題です。

3. 自然災害のリスク

評価:★★★★☆(星4つ)

環境面でのアドバンテージを挙げるなら、ここです。

正直、大きな地震は極めて少なく、台風の直撃ルートからも外れることが多いため、目立った被害はそうそうありません。

全国的に見ても「自然災害が非常に少ない地域」だと感じます。

ただし、過去に一度だけ、集中豪雨の際に近くの川が氾濫危険水位に達したスリルを経験しているため、評価を1つ落として星4としています。

4. 就職のしやすさ

評価:★★★★★(星5つ)

ここは広大な工業団地を擁する地域。

そのため、求人の多さや就職のしやすさ、そして通勤の利便性は文句なしのピカイチです。

現に私もこの恩恵を受けています。

しかし、これは「化学物質が四方に渦巻く環境」と表裏一体。

経済的な安定と引き換えに、空気のクリーンさを犠牲にしているのが現状です。

5. 交通マナー

評価:☆☆☆☆☆(星0)

車移動が基本となる地域ですが、交通マナーは非常に悪いです。

こちらが全力で防衛運転をしていても、ウィンカーなしの無理な割り込みや、黄色どころか赤信号を平気で突破していく車が日常茶飯事です。

さらに夜中になると、爆音を響かせて疾走するバイクの騒音に悩まされることもあり、神経を休めたい妻にとって大きなストレスとなっています。

6. 地域住民のマナー

評価:★★☆☆☆(星2つ)

道路脇や空き地へのゴミのポイ捨て、歩きタバコの多さ、犬の散歩時の糞尿放置、そして前述の野良猫への餌付けなど、お世辞にもマナーが良いとは言えません

実際に住民の方々と接してみると、決して悪い人間性ではないのですが、コミュニティ全体の「景観や環境への意識」には少々難があると感じています。

7. マンション5階以上の物件

評価:★★☆☆☆(星2つ)

地表を漂う香害や排気ガスの影響を避けるため、我が家には「マンションの5階以上」という条件があります。

この街は戸建て中心の地域であるため、マンション自体の選択肢がかなり少ないです。

我が家はたまたま運良く条件に合う賃貸マンションを確保できましたが、物件探しはかなり難航するエリアです。

8. 都心から付かず離れずか

評価:★★★☆☆(星3つ)

福岡県の中心地である天神や博多(福岡市)まではかなりの距離があり、気軽には行けません。

一方で、北九州の中心地である「小倉」へのアクセスは良好です。

体調の波と周囲の香害に気を配りながらにはなりますが、日常の買い物や、最低限の医療機関に困ることはないという絶妙な距離感です。

9. 虫の多さ

評価:☆☆☆☆☆(星0)

工業団地エリアとはいえ、田舎なので真冬以外の季節はあらゆる虫が飛来してきます。

我が家の部屋自体はクリーンに保っていますが、マンションの共用部(ゴミ置き場や廊下)を見ると、あの“黒い悪魔(G)”が住み着いている形跡が……。

部屋への侵入を阻止するため、毎シーズン必死の防虫対策(もちろん妻に無害な方法で)を強いられています。

まとめ:だから私たちは、次の土地へ旅立つ

こうして9つの項目で振り返ってみると、現在の住まいは「仕事(収入)と、災害の少なさ」という点では満点に近いです。

しかし、「妻が安心して深呼吸できるか」という点では、限界を迎えていることが浮き彫りになりました。

MCSの症状をこれ以上悪化させず、穏やかな未来を創るためには、やはりこの「工業団地の空気」を抜け出すしかありません。

今回の福岡県北九州市東部のリアルな数値を基準にして、私たちは次の候補地(兵庫、岡山、広島、香川、愛媛)の現地調査へと向かいます。

このレビューが、同じように「今の環境に限界を感じている」MCS患者のご家族にとって、ひとつの環境比較の参考になれば幸いです。

一歩ずつ、空気がきれいな安息の地へ。

私たちの土地探しの旅は、ここから加速していきます。

▼私たちが移住を決意した理由と9つの条件はこちら▼

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