もう一人で抱え込まない。化学物質過敏症の私がカミングアウトで手に入れた優しい日常
こんにちは、葵です。
「大切な人にこの苦しみを伝えたい。でも、もし『めんどくさい人』だと思われたら……?」
化学物質過敏症(MCS)を抱えながら生きる私たちが、必ず直面する「カミングアウト」という大きな壁。
ネットの心ない検索ワードに傷つき、一時は人と会うことに臆病になっていた私が、いかにして家族や友人に想いを伝え、「呼吸しやすい世界」を手に入れたのか。
カミングアウト不安だなぁ~
お友達ならきっと大丈夫だよ
相手の自由を尊重しながら、自分の健康も守る。
そんな絶妙なバランスを保つための「伝え方の工夫」や、周囲の優しさに救われた体験談を綴りました。
今、カミングアウトに迷い、一歩踏み出せずにいるあなたの心が、少しでも軽くなりますように。
- 「めんどくさい人」と思われないか?という不安を乗り越え、自分を守るための伝え方のコツ
- 相手の自由(香りを楽しむ権利)を否定せず、自分の体質だけを冷静に伝える「バランスの取り方」
- カミングアウトの先にある、大切な人たちからの温かい配慮と「呼吸しやすい世界」の作り方
私が「怖い」と感じた理由
「この症状のこと、大切な人に伝えるべきだろうか?」
MCSを発症してから、私は長い間この問題に頭を悩ませてきました。
伝えたい、でも怖い。
そう思うのには理由がありました。
ある日、対策を調べようと検索窓に「化学物質過敏症」と打ち込み、スペースを空けた時のことです。
予測変換に出てきたのは、目を疑うような言葉の列でした。
- 『めんどくさい』
- 『思い込み』
- 『精神病』
胸を突くようなショックだったのを、今でも覚えています。
「私たちは、世間からそんな風に見られているの?」と。
それを知ってから、「めんどくさい人」のレッテルを貼られるのが怖くて、私は以前よりも人と会うことに臆病になってしまいました。

家族、そして友人への第一歩
それでも、避けては通れないのが大切な人たちへの報告です。
まず、離れて暮らす家族に伝えました。
文章では誤解を招く気がして、直接会って「お盆や正月に長居はできないこと」を正直に話しました。
マスクを片時も外さない私に、最初は戸惑いがあったようですが、幸い否定されることはありませんでした。
次に、友人たち。
これから先もずっと付き合っていきたいからこそ、隠し通すことはできないと決心したのです。
会う前に「ずっとマスクをしているけれど、気にしないでほしい」と了承を得てから会いました。
この時、私が意識したのは「周囲の人の香りの文句を言わないこと」です。
本当はお店に入った瞬間に、香りの圧で倒れそうになることもありましたが、目に見えない苦しさを100%理解してもらうのは難しいと割り切り、まずは「自分の体質の話」に留めました。
優しい質問への答え
カミングアウトをして良かったと思うのは、みんなが会う時に「香りへの配慮」をしてくれるようになったことです。
その温かさに、何度も救われました。
ただ、一つだけ今でも答えが難しい質問があります。
友人が気遣って聞いてくれる、とてもありがたい言葉です。
正直に言えば、体調が悪い時はどんな柔軟剤や芳香剤の匂いも、体に響きます。
でも、私はいつも「大丈夫、大丈夫」と答えています。
気遣ってくれる気持ちに感謝したいという思いと、もう一つ理由があります。
もしも、いつか彼女たちの前に「別のMCSの方」が現れた時、私の発言が原因でその人を苦しめることがないようにしたいのです。
「私のせいで、MCSの人は皆こうだと思われたくない」という思いがあります。
そして、必ず「症状や反応するものは人によって全然違うんだよ」ということも、セットで伝えるようにしています。
おわりに

勇気を出して伝えたことで、私の世界は少しだけ、呼吸しやすくなりました。
相手の自由を尊重しながら、自分の健康も大切にする。
そのバランスを探りながら、私はこれからも「自分なりの伝え方」を続けていこうと思います。
緊張したけど、言えてよかった☆
報告出来てよかったね
もしあなたが、大切な人に「MCS」であることを伝えようか悩んでいるのなら。
今回の記事が少しでも参考になればいいなと思います。
ほんの少し勇気を出して、あなたも「呼吸しやすい世界」に行ってみませんか?




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「私の匂い、大丈夫?」