【夫目線】化学物質過敏症の妻を守る外出時の7つの対策と、私たちが外食を手放した理由【実体験】
夫の静です。
今回は、外出時の香害から身を守るために実践した、
7つの対策について書かせてもらいます。
化学物質過敏症(MCS)を発症した妻。
症状が少しずつ落ち着き、
リハビリを兼ねて外出を増やし始めた頃。
私たちを待ち受けていたのは
香害という容赦ない壁でした。
本人が一番辛いのは百も承知。
しかし、そばにいる私もまた、
「どうすれば妻の苦痛を軽減できるか」
という試行錯誤の毎日でした。
今回の記事は、外出時の肌刺激や、
香害回避のために実践した具体的な対策、
そして大好きな外食を手放した経緯についてお話しします。
(※本記事は医療的診断を行うものではなく、あくまで一家庭の体験談と対策例です)
- 過敏な肌を守り抜く「低刺激」アイテムの選び方
- 香害から身を守るための「撤退」と「回避」の徹底ルール
- 「外食」という楽しみを手放して得られた、心の平穏
この記事の結論
低刺激アイテムを駆使して物理的刺激を遮断し、香害を察知した瞬間の即退避など「一歩引く勇気」を持つことで、大切な妻の心身の平穏と安全な日常を最優先に守り抜く工夫の記録です。
▼こちらでは、家の中で実践した4つの環境改善について語っています▼
外出時の肌刺激・衛生対策7選
過敏になった妻の肌にとって、
日常の当たり前が凶器となりました。
そこで、私たちが実践した7つの対策をご紹介します。
1.「シルク100%」のインナーマスクを導入
綿100%ですら内側の毛玉が刺激になるほどの
「超敏感肌状態」
そこで、最も肌刺激が少ないとされる
「肌面シルク100%のインナーマスク」を採用。
その上に通常マスクを重ねることで、
肌トラブルを回避しました。
(※匂いは完全には防げませんが、物理的な肌刺激は大幅に軽減できます)
▼綿100%とシルク100%の肌刺激における徹底比較▼
(画像クリックで拡大できます)

シルク100%インナーマスクの詳細は以下の記事にまとめています。
2.手を洗った後は必ず「水だけぬれコットン」で手を拭く
お手洗いや手を汚してしまった時など、
外出先での手洗いは避けられませんが、
公共の水道水(残留塩素)や薬用石鹸は、
妻の手に大きなダメージを与えます。
※出典:環境省:塩素(残留塩素)より
私たちが行った対策は、携帯用の石鹸とお手拭きを持ち歩くこと。
- 携帯石鹸は「CeraLabo セラヴェール スキンウォッシュ エクストラ」
- お手拭きは「添加物ゼロの水だけぬれコットン」
これらを常に携帯し、
石鹸で洗った後に拭き取ったり、
お手拭きや口元の清拭に活用しました。
水だけぬれコットンの詳細は以下の記事にまとめています。
3.手指の除菌は「ピリカレ石鹸スプレー」で代用する
アルコール消毒は刺激も匂いも、
妻にとっては毒素でしかありません。
なので、私たちは
自家製のピリカレ石鹸スプレーを持ち歩き、
手指や持ち物の消毒に使用。
刺激を抑えつつ、清潔を保つことができました。
▼MSCにおけるアルコール消毒とピリカレ石鹸スプレーの徹底比較▼
(画像クリックで拡大できます)

ピリカレ石鹸スプレーの詳細は、以下の記事にまとめています。
香害に遭遇した時の「基本戦術」
屋外・屋内を問わず、
いつどこで香害に襲われるか分かりません。
以下の「回避行動」をルール化しました。
4.香害を感じたら「即離脱」する
香害を感じたらすぐにその場を離れる。
基本的で単純なことですが、
症状を悪化させないためにとても重要です。
5.大回りしながら進む
妻は高感度センサーを持っています。
香害をいち早く感知し、大回りして進みます。
全く知らない道を、
感覚だけで進むことも珍しくありません。
妻の好感度センサーについては、以下の記事で触れています。
6.妻の「大丈夫」を却下する
妻は自分のせいで、時間が掛かっていることを非常に気にしています。
「もう大丈夫」
「進めるよ」
と言って無理をします。
私は責任を持って、
問答無用で回避を優先させました。
MCSである妻が抱えていた罪悪感について言及している記事はこちらです。
大好きだった外食を手放した日
飲食店だというのに、過剰な柔軟剤や香水の匂いが漂っている。
私たちは苦渋の決断をしました。
7.外食から一度離れ、テイクアウトや出前を利用
- 店前の行列: 混雑した場所は、香害の密度が高すぎて息すらできない
- 店員の香害: 料理を運ぶ店員さんの服から漂う生乾き臭や柔軟剤
- 後から来る客: 入店時は大丈夫でも、後から隣に来た客の香害にやられる
大好きな外食なのに、
辛そうに耐えながら食べる妻の姿。
夫として胸が締め付けられる思いでした。
私たちは「外食を楽しむこと」を一度手放し、
テイクアウトや出前を活用。
私が食事を受け取るスタイルに変えることで、
ようやく穏やかな食事の時間を取り戻しました。
おわりに
行きたい場所に行けない。
食べたいものが食べられない。
MCSとの生活は、何かを諦めることの連続かもしれません。
でも、無理をして傷つくより、
「安全な選択」を重ねることが、
心の平穏への近道でした。
私が導き出した結論
思考を凝らし、様々な低刺激アイテムを活用していく事。そして、時には「一歩引く」勇気を持ち、心身共に健やかに過ごしていく環境を作っていく事です。
もし今、外出や外食で苦しんでいるご家族がいれば、
どうか無理をせず「一歩引く勇気」を持ってください。
守れるのは、一番近くにいるあなただけですから。
次の記事では、車を持っていなかった
私たちが公共交通機関で受けた絶望、
そして見出した希望について書いていきます。
当事者・家族にとって、実用性の高い内容にまとめたいと思います。
▼MCSについて、詳しくまとめている記事はこちらになります▼
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